家族葬の道を切り開いた

以前、熊本で肺がん治療を受けた時に自分の葬儀について真剣に考えたことがあります。家族葬が多くなってきているので自分も家族葬がいいと思われている人も増えていると思います。昨年私が参列した葬儀は枚方で行われたのですが、とても素晴らしい家族葬でした。
しかし葬儀というのはしきたりや慣習、伝統、地域や宗教、親族のしがらみなどがあり実際にはなかなかできないというところもあります。私の身内の場合も生前から家族葬でいいということでしたがいざ葬儀をするとなると家族葬は初めてということもあり、かなりの抵抗がありました。まず地域では近所の人が集まって葬儀の手伝いなどをする習慣になっていましたが、そういうことを断って自宅でなく葬儀会館で家族葬をすることにしました。地域の人はそれでも協力的で家族葬に驚いていたようでしたが特に余計なことに口や手を出すこともなく、なにもありませんでした。家族葬の前例ができたことによって地域のルールも家族葬も可ということで変わることになりました。また親戚たちも家族葬というのが理解できないようであまりいい顔はされなかったと思います。香典は固辞をしても無理やり押し付けてきますし、いちいち驚いていました。家族葬なので私はもっと質素でいいと思っていましたが、葬儀自体はそれなりにお供えや花などは立派な葬式になったと思います。地域でも親族の中でも私たち家族はおおげさでなく家族葬のパイオニア的存在で道を切り開きました。