地域のつながりが深い地方の田舎で生活をしているため、お葬式となれば近所の女性は皆お手伝いをすることになります。しかし時代の流れからも枚方では家族葬の葬儀をする家庭も増えているので、昔ほど絶対に家で葬儀をするというわけでもありません。
となりの一軒家に住んでいた80代の女性は、旦那さんに先立たれてから、子供もいなかったためずっと一人暮らしでした。生前の旦那さんの仕事柄残された財産は莫大なものがあり、一人ですが家政婦さんが通いできてくれるので、全て身の回りの世話はしてもらい、お出かけや病院に行くにしても不自由のない暮らしです。
そんなお隣の老婦人が亡くなり、子供はいなかったものの親戚はいるので、近所の人は誰もが家族葬だろうと考えていました。ところが親戚の方の意向で家族葬ではなく、自宅開放型の葬儀を行うことになったのです。隣だった我が家を開放して、近所の女性がたくさんやってきて手伝い、盛大に葬儀を行いました。古い家柄と近所のお付き合いとはいえ、まさか隣の家のお葬式を我が家でやるとは思わなかったです。